ぼくとベランダでの時間
僕は今、関東で一人暮らしをしています。
出身は地方ですが、大学進学を機に関東に出てきたというわけです。
途中留学で4ヶ月ほどオーストラリアに住んでいたこともありますが、一応ずっと一人暮らしをしてきたわけです。
僕に生活の知恵を授ける話は役者不足ですが、4年と数ヶ月の一人暮らしから感じたことを書けたらと思います。とはいえ、4年と数ヶ月を語り始めると長いので、今回は一つだけご紹介します。
僕は、四年間のほとんどを3畳ほどの部屋に住んでいたので、部屋の中というよりはベランダで時間を過ごすことが多かったように思います(とはいってもベランダも人一人いるのが精一杯の広さでした)。
今日は、そのベランダでどんな時間を過ごしたかを書こうと思います。
昼間は大学やらに出ていたので、ベランダにいるときはもっぱら夜でした。
ベランダに出ると、(半分外ですので)部屋にいるよりいろいろな情報が入ってきます。
例えば、二階の住人の彼氏との通話(主に喧嘩や愚痴が多かったです。世知辛い)や、左隣の住人のお風呂の匂いが排気口から流れてきたり、歩く人の歌やタバコのニオイなど。
お酒が好きでしたので、一人でお酒を飲むこともありました。そういうときは割とベランダが多かったですね。てきとーに外から受け取れる情報を楽しみながら、お酒を飲むといういかにも陰気な楽しみ方をしていました。
星を眺めることも多かったです。都会だったのであまりキレイに見えなかったですが、それでもなんとなく一日の終わりの空だと思うと意味が多く含まれた景色に見えたりしました。
しんどいことがあって、落ち着きたいときも部屋でふさぎ込むと本格的に病むので、割とベランダで「しんど…」と愚痴をこぼしていました。
みなさんは、ベランダで過ごすことはありますか?
まちづくりでは内でも外でもない縁側的な設計が重要視されてきていますが、ベランダのように少し個人よりの中間領域は、個人の生活を少し豊かにするんじゃないかなーなんて思います。
最後に、部屋の様な個人の空間だけではなく、少しだけ外とつながったベランダもたまにはみなさんの生活を刺激的に変えてくれるかも知れませんよという生活ノウハウ的記事の締めくくりの言葉をおいて、この記事を締めてみようと思います。