ぼくと散歩との親和性
最近、エモいという言葉が多く使われる場面を目にします。「エモーショナル」に「い」を付けることで形容詞化したものですね。意味としては大方、心揺さぶられるといった感じでしょうか。
エモいという言葉が好きかどうかは置いておいて、散歩をしているとそういった場面に多く出会います。
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ここで風景ではなく場面と言っているのは、自分が景色ではなくそこにいる人や推測できる感情、文化、雰囲気など五感で感じるもの全てを指しているからです。
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そう言った場面に出会うこと、またはそこに一人のアクターとして入り込むことはある意味散歩の魅力なのかなと思います。
散歩の楽しみ方は、そういった自分の外部にあるものの他に、自分の内側にあるものも楽しめます。
これは自分独自の楽しみ方かもしれませんが、歩いている時にその場面に沿った音楽やストーリーを思い浮かべます。
この場面で演劇をするなら、この場面をノベルゲームにするなら、どんな空気どんな音楽どんな言葉で表現しようかと常に考えています。
まちの話の中で、まちにいる人それぞれに物語があると書きました。そういった物語が重なり合うことで生まれる物語とか素敵じゃないですか?
さて、話が変わりますが皆さんはドイツの詩人ゲーテが言ったと言われるこんな言葉を知っていますか?
雨の中、傘を差さずに踊る人間がいてもいい。それが自由というものだ。
面白い言葉ですね。雨の中傘を差すという当たり前のことをしなくてもいい、それが自由だという言葉です。
この言葉の本質とはズレるかもしれないですが、散歩もまた自由なものだと思います。
散歩をする時に突然自由にと言われると戸惑う方がいます。そういう時は、規定のルートを歩きながら気になった道を選ぶ自由を得るのも1つの手なのかなと思います。
近道を探すでも、綺麗なものを探すでも、気になった路地に入るでも、なんとなしに歩くでも、きっと不正解はないと思います。
自分の感性に従って歩くことが、自分の好きなもの素敵なもの、また自分自身を見つける散歩になるのかなと思います。
最後に少しオプションの話をしましょう。
実は散歩は歩くだけではないです。必要に応じてオプションをつけることが出来ます。
例えば、持ち物。
可愛いカバンやお洒落な帽子、手に持てばコーヒーも持ち物ですね。自分の思い描く散歩に自分自身のスタイルも含まれる場合はそういった部分もカスタマイズ出来ます。
他にも、寄り道、同伴者、お土産などなど様々なオプションが付けられます。
なんなら帰った後の楽しみを残しておくプランもあります。散歩は歩いている間だけじゃなくて、帰った後の楽しみを思うドキドキも含まれたりします。
長くなっちゃいましたがそんな色々な要素を組み合わせて、是非自分の散歩を楽しんでみてください。